【9月25日 AFP】伊ANSA通信は25日、南部シチリア(Sicily)島の大物マフィア、マッテオ・メッシーナ・デナーロ(Matteo Messina Denaro)受刑者(61)が、同国中部の病院で死亡したと伝えた。被告は30年にわたり逃亡を続けていたが、今年1月に逮捕された。

 デナーロ受刑者は、マフィア組織「コーザ・ノストラ(Cosa Nostra)」のボスで、1992年の判事2人殺害や93年に起きた複数の爆破事件などに関与したとして有罪判決を言い渡された。判事殺害事件では、証人の息子(12)の誘拐・殺害に関わったとされる。

 デナーロ受刑者は逃走中に直腸がんの治療のためシチリア島パレルモ(Palermo)の診療所を訪れた際、身柄を拘束された。(c)AFP