【9月25日 AFP】ラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)は24日、プールCの試合が行われ、ウェールズが40-6でオーストラリアを下して一番乗りでの準々決勝進出を決めた。

 ここまでフィジーとポルトガルを苦しみながらも退けてきたウェールズは、開始わずか12分で大黒柱のSOダン・ビガー(Dan Biggar)が負傷交代し、アクシデントに見舞われたように見えたが、チームは3トライを奪うと、代わって入ったSOガレス・アンスコム(Gareth Anscombe)がお手本のようなキックを披露して23点を挙げ、8強入りを果たした。

 ウェールズがオーストラリア相手に34点差を付けるのは、28-3で勝利した1975年のホームゲームを上回って過去最大となった。

 対するオーストラリアがプールステージを突破するには、フィジーがジョージアかポルトガルに敗れることが必要になった。チームはエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)が1月に復帰してからこれでテストマッチ8戦7敗となり、指揮官にかかる重圧は増している。

 プールBのスコットランドは45-17でトンガに大勝し、ボーナスポイントも獲得して決勝トーナメント進出争いに生き残った。

 前回王者の南アフリカとの大会初戦に3-18で敗れたスコットランドは、突破には勝ち点5が必要な状況だったが、前半だけで4トライを決めてその条件をクリアし、24-10とリードして試合を折り返すと、後半も3トライを重ねて試合を締めくくった。

 スコットランドが30日の次節ルーマニア戦でも勝ち点5を獲得した場合、10月7日に行われる首位アイルランドとの最終節が8強入りを懸けた直接対決になる可能性が高い。(c)AFP