アシアナ、大韓航空との合併が難航…承認遅れ、財務負担が重く
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【09月21日 KOREA WAVE】経営が低迷しているアシアナ航空と大韓航空の合併が成立して、経営が正常化できるか注目されている。競争当局の承認が遅れ、アシアナ航空の財務負担は重くなっており、一部ではたとえ合併できてもぜい弱な財務構造により独自の生き残りが難しいのではないかとの見方も出ている。
業界によると、アシアナ航空の今年上半期の負債比率(自己資本に対する負債の割合)は1741%だ。資本総計6921億600万ウォン(1ウォン=約0.11円)に対し、負債総計は12兆515億ウォンに上る。大韓航空197%、済州航空510%といったライバル会社の負債比率より相当高い。
財務構造悪化の大きな要因は巨額の利子だ。今年上半期、アシアナ航空は2014億ウォンの営業利益を記録したが、産業銀行と輸出入銀行に払った利子だけで2023億ウォンに上り、稼いだ資金を借金返済で使い果たした。
このような状況を解決するには大韓航空との合併が必須だ。大韓航空は1兆5000億ウォン規模の有償増資を推進する計画で、うまくいけばアシアナ航空の負債比率は500%水準まで下がる。また、合併によって両社が路線やターミナル運営の効率化を本格化させれば、大きな収益を得られると見通しだ。
ただ、合併承認が不発に終われば、アシアナ航空が破産に直面しかねないという懸念もある。政府の追加対策や第3者売却が必要になるが、政府は既に膨大な資金を投入している上、買収資金のあるオーナーを探すのも至難とみられる。
業界関係者は「アシアナ航空との合併効果がさらに大きいだけに、大韓航空が競争当局の要求を受け入れて承認を受けるだろうという見方が強い。合併すればアシアナ航空は財務構造改善やネットワークの再構成で経営正常化を本格化できる」と話している。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News