【9月19日 AFP】ロシア外務省は18日、セルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相と中国の王毅(Wang Yi)共産党政治局員兼外相との会談後、両国は米国およびウクライナ紛争解決に関して足並みをそろえていると強調した。

 王氏は、18日から4日間の日程でロシアを訪れている。

 ロシア外務省は「反ロシア、反中国的なものも含め、国際社会における米国の行動について両当事国の立場は同じだと確認」と明言。「両国はウクライナ情勢について詳細に協議し、ロシアの国益を考慮せず、特にロシア抜きで危機を解決しようとしても意味をなさないことを確かめた」述べた。

 王氏は週末、ジェイク・サリバン(Jake Sullivan)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)とマルタで会談した。その内容についてもラブロフ氏に伝えたとしている。

 中国は、ウクライナ紛争において中立的な立場を取りながら、国際的に孤立を深めるロシアに対し、外交・経済面で命綱を提供しようとしている。

 中国の国営新華社通信によれば、王氏はラブロフ氏に対し、自国が唱えているウクライナ紛争の和平協議案を改めて提示。「全当事国の安全保障上の懸念を考慮し、紛争の根本原因の排除をもたらす」と説明した。(c)AFP