【9月19日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は19日、米ニューヨークで国連総会(UN General Assembly)の一般討論演説に臨み、昨年2月に始まったロシアによる侵攻への非難を改めて各国に呼び掛けるとみられる。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領も同日、演説する予定。ゼレンスキー氏は米国滞在中、ホワイトハウス(White House)でバイデン氏と会談する。

 ゼレンスキー氏は、ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)大統領ら、意見を異にする首脳とも会談する見通し。ルラ氏は、戦争責任の一端はウクライナにもあるとし、同国への巨額軍事支援に反対の立場を示している。

 対ロシア関係を維持しているトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相とも会談。ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相とも会う予定。

 20日には、安全保障理事会(UN Security Council)のウクライナに関する特別会合に出席する。

 ゼレンスキー氏は18日にニューヨーク入りし、市内の病院で治療を受けているウクライナ兵を慰問。その際、安保理常任理事国のロシアが拒否権を有していることについて記者団から聞かれると、国連は今なお「ロシアのテロリストに居場所」を提供していると非難。

 米CBSのインタビューでは、世界は「(ロシアのウラジーミル・)プーチン(Vladimir Putin、大統領)を止めるか、世界大戦を始めるか」の選択を迫られていると訴えた。(c)AFP/Shaun TANDON