【9月18日 AFP】ロシア南部チェチェン(Chechen)共和国のラムザン・カディロフ(Ramzan Kadyrov)首長(46)は17日、スポーツを奨励する新たな動画を公開した。同首長をめぐっては、体調不良説が取り沙汰されており、これを払拭(ふっしょく)する狙いがあるとみられる。

 ソーシャルメディアでは数か月前から、大きな影響力を持つカディロフ氏が昏睡(こんすい)状態にあるとのうわさが広がっている。

 しかし17日、カディロフ氏のテレグラムチャンネルに新たな動画が二つ投稿された。撮影された場所や時期は不明。

 一つ目の動画には、レインコートを着たカディロフ氏が屋外を散策する様子が映っている。同氏はほほ笑んでいるが、顔がむくんでいるように見える。

 二つ目の動画では、同氏はまずチェチェン語で発言し、その後ロシア語で「スポーツをするように」と呼び掛けている。さらにこの動画には、「真実とインターネット上のうその区別がつかない者は皆、散歩に出て新鮮な空気を吸い、思考を整理するよう強く勧める」との文言が添えられている。

 カディロフ氏は、ロシアによるウクライナ侵攻を最も強く支持してきた人物の一人。同氏の私兵団も、ロシア正規軍と共にウクライナでの戦闘に加わっている。(c)AFP(c)AFP