【9月15日 AFP】英政府は14日、中国が機密情報を入手するために英国の高官ら国民を、スパイ活動に勧誘していると非難した。

 英議会の情報安全保障委員会(ISC)は7月の報告書で、中国当局が英国民に仕掛けるスパイ勧誘活動に対し、政府の対策は「まったく不十分」で連携が取れていないと警告した。

 政府はこの批判を受け、48ページにわたる公式回答を発表。「中国が英国やその同盟国の政府や軍、産業界やより広い一般社会で重要な地位にいる人物や、機密に関する知識や経験を持つ国民の勧誘を試みていることを政府は認識している」と述べた。

 英国では今月、中国に機密情報を提供したとして、議会の調査担当職員2人が逮捕されたが、中国政府は一切否定している。

 また、英情報局保安部(MI5)は与党保守党に対し、国会議員候補2人に中国のスパイ疑惑があると警告している。(c)AFP