【9月15日 AFP】スペインサッカーの女子プロリーグ「リーガF」の選手らが賃金問題で合意に達したため、ストライキを中止した。労働組合とリーグが14日、発表した。

 スペインサッカー選手協会(AFE)と女子サッカー選手会「Futpro」を含む5組合は、8~10日にかけての今季第1節と15~17日にかけての第2節でのストライキを呼び掛けていた。

 労組側は「この合意はストライキの主要因である最低賃金に関するもので、ファンに対する責任ある行為のために、選手らは受け入れた」と発表文で述べた。

 選手側は今季以降の最低賃金を年俸2万3000ユーロ(約362万円)からとするよう要求。「リーガF」はこれに対し、今季の最低年俸を1万6000ユーロ(約252万円)から2万1000ユーロ(約330万円)に引き上げ、2025‐26シーズンまでにこれを2万3500ユーロ(約370万円)まで引き上げることで合意した。

 ストライキは中止となったが、労組側は1年にわたった交渉でも合意に達していない様々な問題があるとしている。

「このステップは始まりであり、合意の一部に過ぎない。今後は出産やハラスメント協定(およびその他の側面)についてなど、重要な部分を前進させるべく取り組む時だ」と労組は付け加えている。

 8~10日にかけての試合は行われなかったが、今週末の試合については開催されることになっている。(c)AFP