【9月16日 CNS】中国建設銀行(China Construction Bank)の李運(Li Yun)副頭取は8月24日、北京で開かれた同行の2023年中間決算報告会見の中で、同行が最近受け入れた住宅ローンの早期返済需要はおおむね安定しており、ピーク時に比べて「大幅に減少している」ことを明らかにした。

 報告によると、今年上半期の個人向け住宅ローンは前年同期比4.28パーセント増加した。李氏は「今年上半期に中央政府と地方政府が相次いで不動産関連の支援政策を導入したことから、滞っていた住宅購入需要が徐々に回復した」と述べた。特に第1四半期は、全国の商業用住宅取引の規模が引き続き回復したという。

 中国当局はこれまで、不動産政策をタイムリーに調整・最適化してきた。李氏は「引き続き住宅ニーズを積極的に支援し、不動産市場が着実かつ健全に発展するよう支援していく」と述べた。

 将来の所得の伸びを悲観して住宅ローンの早期返済を望む人が増えている問題について、李氏は「中国建設銀行が新たに受け入れた早期返済需要はここ数か月おおむね安定しており、今年4月のピークに比べて大幅に減少している」と明かした。

 報告によると、同行の上半期の純利益は1672億9500万元(約3兆3823億円)を達成し、前年同期比3.1パーセント増加した。6月末時点で中国建設銀行の不良債権残高は3166億3600万元(約6兆4016億円)、不良債権比率は1.37パーセントで前年末比0.01ポイント低下した。

 同行は中国4大銀行の中で今年初めて2023年の中間決算を公表した。今後、中国工商銀行(ICBC)、中国銀行(Bank of China)、中国農業銀行(Agricultural Bank of China)も中間報告を発表する見込み。(c)CNS/JCM/AFPBB News