【9月14日 AFP】ラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)の組織委員会は13日、大会1週目の2試合でスタジアム入場をめぐる問題が生じたことについて、ファンに謝罪した。

 マルセイユ(Marseille)で9日に行われたイングランド対アルゼンチン戦では、一部のファンが試合開始までに入場できず、同日のアイルランド対ルーマニア戦でも、会場のボルドー(Bordeaux)市内のトラムの問題で、キックオフに間に合わないサポーターが出ていた。

 組織委のジャック・リボアル(Jacques Rivoal)会長は「イングランド対アルゼンチン戦では、(会場の)スタッド・ヴェロドローム(Stade Velodrome)に慣れていない人たちが殺到し、問題が発生した。その結果、一部のファンの入場が試合開始後になってしまった」と説明し、謝罪。

 ミシェル・プソー(Michel Poussau)大会ディレクターは、ボルドーで2試合が組まれている今週末には、問題が解消されていると確信していると述べた。

 パリ五輪開幕まで1年を切るフランスでは、ラグビーW杯の主催者に厳しい目が向けられている。

 W杯決勝の会場となるパリ郊外のスタッド・ド・フランス(Stade de France)では、昨年5月にサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)の決勝が行われた際、警察の誘導ミスなどでキックオフが40分近く遅れる出来事もあった。

 警察はさらに、チケットを持っていながら会場内に入れないリバプール(Liverpool FC)のサポーターに催涙ガスを発射するなどし、独立の調査委員会はその後、「大量の死者」を出しかねなかったとして欧州サッカー連盟(UEFA)や仏当局を非難していた。(c)AFP