【9月13日 AFP】テニスの不正監視団体ITIAは12日、2件のドーピング違反のため、女子元世界ランキング1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)に4年間の資格停止処分を科したと発表した。これにより、ハレプは2026年10月まで大会に出場することができなくなった。

 四大大会(グランドスラム)2勝を誇る31歳のハレプは、昨年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)期間中に行われたドーピング検査で、赤血球の産生を促進する禁止薬物ロキサデュスタット(Roxadustat)に陽性反応を示した。

 同10月から暫定的に資格を停止されると、今年5月には「生体パスポート」に関連する別の違反が認定されていた。

 ITIAの発表が出た直後、ハレプはスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴する意向を表明した。

 ハレプは禁止薬物が混入したサプリメントを誤って使用したと主張しているが、ITIAは、ハレプが摂取したサプリメントの量で検出された濃度のロキサデュスタットが出るのは不可能だと、独立の裁定機関が判断したと説明した。(c)AFP/Julian Guyer