【9⽉13⽇ Peopleʼs Daily】世界経済の回復の勢いは不安定で、多くの国際的組織が今年の世界経済の成長率を3%未満と予測している。サービス貿易は貿易の重要な構成部分だ。世界のサービス貿易とサービス業の協力が発展すれば、世界経済の活力が回復するために強大な動力を注ぎ込むことになる。中国は「開放・発展・協力・ウィンウィンの未来」をテーマに2023年中国国際サービス貿易交易会を開催した。

 習近平(Xi Jinping)国家主席は同交易会のグローバルサービス貿易サミットに寄せたビデオメッセージで、「今年は中国の改革開放45周年だ。中国はハイレベルの対外開放を堅持し、質の高い発展で中国式の現代化を全面的に推進し、各国の開放と協力に新たなチャンスを提供する」と強調した。

 サービス貿易大国として、中国はどのようにして世界のサービス貿易の発展に貢献していくのだろうか。習主席は次の回答を提出した。まず高基準の自由貿易区ネットワークを拡大し、サービス貿易と投資ネガティブリストの交渉を積極的に展開し、電気通信・観光・法律・職業試験などのサービス分野の対外開放を拡大していく。国家サービス業拡大開放総合モデル区および条件の整った自由貿易試験区と自由貿易港のルールと国際的なレベルの高い貿易ルールを連結させる。

 さらにサービス業の中国市場参入の規制を緩和し、サービス貿易の開放プロセスを秩序立てて推進し、制度型開放を着実に拡大する。また、「一帯一路(Belt and Road)」を共に建設する国々とのサービス貿易とデジタル貿易の協力を深化させる。サービス貿易のデジタル化を推進する新たな力の育成を加速し、データ関連の基礎制度の先行試験改革を推進し、デジタル貿易の改革・革新・発展を促進する。良質なサービスの輸入を積極的に拡大し、知識集約型サービスの輸出拡大を奨励するなどだ。

 これらの措置は中国のサービス業とサービス貿易の発展を促進するのに役立つだけでなく、世界全体のサービス貿易の繁栄と発展を促進し、サービス貿易の成長の成果が各国国民によりよく恩恵をもたらすようにするのにも役立つ。

 世界が目にしているのは開放と協力の拡大に積極的な、魅力ある中国だ。今年1─7月に中国で新規設立された外資系企業は前年同期比34%増の2万8406社だった。今年のサービス貿易交易会には59か国と24の国際組織が出展し、全体の国際化率は20%を超えた。これらは、国際社会が中国経済を高く評価し、中国市場が提供する広大なチャンスを重視していることを十分に物語っている。

 世界経済は開放すれば振興し、閉鎖すれば衰退する。中国はハイレベルの対外開放を揺らぐことなく拡大するとともに、各国と共に努力して貴重な自由貿易と多国間貿易体制を守り、グローバルサービス貿易発展の歴史的チャンスを共に分かち合い、より繁栄する世界の未来を切り開いていく。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News