【9月11日 AFP】ロシアで10日、統一地方選挙の投開票が行われ、政府は、昨年併合を一方的に宣言したウクライナ4州で政権与党「統一ロシア」が勝利したと発表した。ウクライナや西側諸国からは「偽の選挙」だと非難する声が上がっている。

 投票所がウクライナ軍の無人機で攻撃されたとして、当局は投票数日前にドネツク(Donetsk)、ルガンスク(Lugansk)、ザポリージャ(Zaporizhzhia)、ヘルソン(Kherson)の4州に移動式投票所を設置した。

 国営メディアによれば、政府および選管当局は4州での統一ロシアの得票率は70%を超えたと主張している。

 2014年にロシアが併合したクリミア(Crimea)半島でも投票が行われた。

 来年の大統領選では、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)氏の少なくとも2030年までの続投が有力視されている。一方で、批判勢力は亡命または収監を余儀なくされ、ウクライナ侵攻を批判した市民は多数拘束されている。(c)AFP