【9月11日 AFP】ドイツサッカー連盟(DFB)は10日、開催国を務める欧州選手権(UEFA Euro 2024)開幕を9か月後に控える中、前日の日本戦で1‐4の敗戦を喫したことを受けて、ハンジ・フリック(Hansi Flick)監督の解任を発表した。

 DFBのベルント・ノイエンドルフ(Bernd Neuendorf)会長は、このところチームが「期待外れ」の結果に終わり続けていることから、解任は「やむを得ない」と述べている。

 独ボルフスブルク(Wolfsburg)での親善試合で、ドイツはサムライブルーに完膚なきまでに打ちのめされた。ホームのサポーターはハーフタイムにブーイングを浴びせ、試合終了後には「ハンジは出ていけ」という声も上がった。

 昨年のW杯カタール大会(2022 World Cup)でグループリーグ敗退を喫したドイツは、その後の6試合で4敗を喫している。

 ドイツ代表指揮官の解任は、1926年の監督職設置以来これが初めて。ドイツは歴史的に指揮官を思い切って変更することに消極的で、フリック監督の前任者で職を解かれた人物はいない。15年間代表チームを率いたヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)前監督の任期満了後、2021年5月に就任したフリック監督は、第2次世界大戦(World War II)後では通算10人目の代表指揮官だった。

 2002年の日韓W杯(2002 World Cup)で監督としてチームをブラジルとの決勝に導き、現在はスポーティングディレクター(SD)を務めるルディ・フェラー(Rudi Voeller)氏が、12日に行われるフランスとの親善試合で暫定的に指揮を執る。後任は後日発表予定となっている。(c)AFP