北京のPM2・5濃度、10年間で7割近く減少
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【9月11日 Xinhua News】中国北京市生態環境局が主催する「北京国際大都市大気浄化・気候行動フォーラム2023」が5、6両日に開かれ、北京の大気中の微小粒子状物質「PM2・5」の濃度が2013年からの10年間で1立方メートル当たり89・5マイクログラムから30・0マイクログラムへ7割近く減少したことが分かった。
フォーラムは6日まで5日間開かれた中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)の重要な一環として開催。北京市生態環境モニタリングセンターの沈秀娥(Shen Xiu'e)副主任が10年間の取り組みを紹介し、ここ数年は光化学オキシダントによる大気汚染の原因物質である揮発性有機化合物(VOC)に焦点を当て、排出削減を推進していると説明した。
大気の質が6段階で最も良い「1級(優)」と一つ下の「2級(良)」を合わせた「大気優良日」が4カ月近く増え、汚染が深刻な「重汚染日」が3日に減少。北京の大気汚染対策の成果は国際連合環境計画(UNEP)から「北京の奇跡」とたたえられている。
沈氏によると、北京のPM2・5の主要成分は有機物や硝酸塩、硫酸塩、アンモニウム塩、地殻物質で、発生源別の10年間の減少率は、石炭燃焼由来の硫酸塩が77%、粉じん由来の地殻物質が72%、VOCと燃焼由来の有機物が65%、移動発生源由来の硝酸塩が43%となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News