【9月9日 AFP】2026年サッカーW杯北中米大会(2026 World Cup)の南米予選は8日、各地で第1節の試合が行われ、ブラジルのネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)がボリビア戦の後半に2ゴールを挙げ、ペレ(Pele)を抜いて同国代表の通算得点数で歴代単独1位となった。試合もブラジルが5-1で勝利した。

 代表通算77得点でペレに並んでこの試合に臨んだネイマールは、開始17分にブラジルがPKを得て記録を更新する絶好のチャンスが訪れたかに思われた。しかし、緩いシュートがボリビアのGKギジェルモ・ビスカラ(Guillermo Viscarra)に簡単に阻まれると落胆を隠せなかった。

 ブラジルはその7分後にロドリゴ(Rodrygo Silva de Goes)が先制ゴールを決めると、さらにラフィーニャ(Raphinha)が2点目、ロドリゴのチーム3点目で突き放した。

 すると61分に歴史的瞬間が訪れ、ネイマールはペナルティーエリアでこぼれ球を蹴り込み、代表125試合目で通算78得点を記録。これには飛び上がながら拳を振り上げて喜んだ。

 対するボリビアは、ビクトル・アブレゴ(Victor Abrego)が乱れたブラジル守備陣を突くと、GKエデルソン(Ederson Santana de Moraes)が守るゴールを破って1点を返したが、それでもネイマールには記録更新の時間が残されており、アディショナルタイムにラフィーニャからの低いクロスに合わせて、勝利と記念すべき夜を締めくくるゴールを決めた。

 昨年12月に82歳で死去したペレは、1957年から1971年までブラジル代表として92試合に出場し、通算77得点を記録した。

 同日のその他の試合では、新指揮官のマルセロ・ビエルサ(Marcelo Bielsa)監督の下で生まれ変わったウルグアイが3-1でチリに勝利した。(c)AFP