【9月9日 AFP】米国のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)前下院議長(83、民主党)は8日、来年の連邦下院選に再選出馬すると表明した。ペロシ氏は在任期間が最長クラスのベテランで、党内の影響力も強い。

 カリフォルニア州選出のペロシ氏はX(旧ツイッター〈Twitter〉)への投稿で、「わが国は今なお健在で、すべての人の自由と正義と共にあることを世界に示す」必要があると述べ、「それが再選出馬する理由だ」とし、投票を呼び掛けた。

 ペロシ氏の再選出馬表明を受け、米政界の高齢化をめぐり、改めて議論となりそうだ。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領(民主党)は80歳で、ライバルの前任者ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏(共和党)は77歳。それぞれの年齢と、高齢であることが大統領としての執務能力にどのような影響を与え得るかは、2024年大統領選の争点となっている。

 共和党のミッチ・マコネル(Mitch McConnell)上院院内総務(81)は最近、報道陣の前で一時的に言葉を話せなくなったとみられることが2度あった。

 マコネル氏より年上の上院議員は、チャック・グラスリー(Chuck Grassley)氏(89、共和党)やダイアン・ファインスタイン(Dianne Feinstein)氏(90、民主党)らの3人。この他、70歳以上は20人以上いる。(c)AFP