エルモソ キス問題でスペイン連盟会長を刑事告訴
発信地:マドリード/スペイン
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【9月7日 AFP】サッカー女子スペイン代表のヘニフェル・エルモソ(Jennifer Hermoso)が、W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)の表彰式で唇にキスをしてきた同国サッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)会長を刑事告訴した。同国の検察当局が6日に発表した。
検察は先週、ルビアレス会長が一方的なキスをめぐる「性的暴行」の罪で起訴される可能性があるかどうかについて予備捜査を開始していた。エルモソが5日に告訴状を提出したことで、裁判所がこの件を進めてルビアレス会長が起訴される可能性が高まっている。
検察は短い発表文の中で、ルビアレス会長に対する訴状を「できる限り早く」正式に提出する予定だと述べている。
スペイン国内の法律では、性的暴行はオンラインでの虐待からレイプに至るまで幅広い犯罪が含まれており、それぞれに異なる罰則が設けられている。検察によると、合意に基づかないキスに対する罰則は、罰金から禁錮4年までとなっている。
ルビアレス会長は、8月20日に行われたW杯の表彰式でエルモソに強引にキスをして世界的な反発を受けた。エルモソは後に「自分が弱者で暴行の被害者」と感じたと述べ、ソーシャルメディア上では「衝動的で、男性的な行為で、場違いであり、私の側からは何の同意もなかった」と語っていた。ルビアレス会長は、キスが合意の上でのものだったと主張している。(c)AFP