大国は「新たな冷戦に反対を」 中国首相 ASEANプラス3で
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【9月6日 AFP】東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓首脳との会議「ASEANプラス3」が6日、インドネシアの首都ジャカルタで開催され、冒頭で中国の李強(Li Qiang)首相が、大国は「新たな冷戦」に反対しなければならないと述べた。
李氏は「誤解や利害の相違、あるいは外部からの干渉によって、国家間に意見の対立や論争が生じるかもしれない」とした上で、「相違を制御不能としないために今肝要なのは、一方の側につくことに反対し、ブロック同士の対立に反対し、新たな冷戦に反対することだ」と述べた。
今週行われている一連のASEAN関連会合には、米国のカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領ら域外の首脳・高官も出席し、東南アジアに影を落としているさまざまな問題について話し合われている。
議題には中国政府が最近発表した南シナ海(South China Sea)の大半の領有権を主張する「新地図」や、福島第1原子力発電所からの処理水放出をめぐる日中間対立、北朝鮮の弾道ミサイル発射問題なども含まれている。(c)AFP