【9月6日 AFP】スペインサッカー連盟(RFEF)は5日、女子W杯(FIFA Women's World Cup 2023)決勝の表彰式でMFヘニフェル・エルモソ(Jennifer Hermoso)の唇に一方的にキスをしたルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)会長の行為を謝罪し、さらに組織再編の一環としてホルヘ・ビルダ(Jorge Vilda)監督を解任した。

 世界中で批判を浴びているスキャンダルから2週間以上が経つ中、連盟は「組織代表の全く容認できない行為を心より謝罪する」とする声明を発表。「スペインのサッカーとスポーツ、社会、さらにサッカーとスポーツの価値全体に与えた損害は甚大だ」と記し、「とりわけスペイン女子代表の選手」に謝罪するとした。

 さらに連盟はその直後、チームをW杯制覇に導いたビルダ監督の解任と、アシスタントコーチだったモンセ・トメ(Montse Tome)氏の後任就任を発表し、スペイン女子代表に初めて女性指揮官が誕生することになった。

 2015年から女子代表を率いたビルダ監督は、ルビアレス会長と親しいことで知られ、会長が辞任を拒否したスピーチで拍手をしたことが物議を醸していた。連盟は、ビルダ監督の解任はガバナンス改善を狙いとした「改革の最初の一手」と説明している。(c)AFP/Hazel WARD