【09月05日 KOREA WAVE】
写真は記事の内容と関係ありません(c)news1
写真は記事の内容と関係ありません(c)news1

ソウル中央地裁控訴部はこのほど、上司の携帯電話番号などが書かれたステッカーをばらまいたとして名誉毀損罪に問われた被告の30代男性の控訴審で、1審の罰金700万ウォン(約77万円)を破棄して罰金300万ウォン(約33万円)を言い渡した。同じく1審で罰金700万ウォンの判決を受けた、もう1人の被告には無罪を宣告した。

判決によると、男性は職場の上司3人のニックネームや携帯の番号が記載されたステッカーや紙幣のようなものを作り、配布した。

ステッカーには「幸せな出会い 連絡ください」「無分別なカード使用を解決します」など、売春や貸金業を思わせる文言を書き添えていた。このため、被害者が男性から誘いを受けたり、ステッカーが貼られた店の経営者から抗議を受けたりした。

被告2人は事実誤認と量刑不当を理由に控訴した。男性は控訴審で「ステッカーに被害者の社会的評価を低下させるほどの具体的事実を表示していない」と反論し、もう1人は共謀を否定した。

控訴審判決は男性について「携帯電話番号は住民登録番号に匹敵する身元情報だ」と指摘したうえで「売春客を誘引するような内容のステッカーを不特定多数が通行するところに貼ったことは社会通念上、被害者の社会的価値と評価を侵害しかねない」と判断した。

一方、もう1人の被告に対しては「指紋やDNAなどを見てもステッカー貼付に関与したとする直接証拠がない」として無罪とした。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News