【9月4日 AFP】台風11号(アジア名:ハイクイ、Haikui)が3日、台湾に上陸した。一夜明けた4日も雨が降り続いており、倒木や冠水などの被害が報告されている。台湾に台風が上陸するのは2019年以来。

 4日未明には南西部・高雄(Kaohsiung)市に再上陸。その後、熱帯低気圧に変わった。

 死者は報告されていないが、山間部を中心に7000人以上が避難を余儀なくされた。航空便の欠航や企業の休業も相次いだ。

 台東市・東河郷(Donghe)の村長(55)は、「ここに長く住んでいいるが、これほどの突風は初めてだ」と話した。

 21万7000世帯以上が停電し、4日朝の時点でも5万8000世帯で電気が使えない状態が続いている。

 現地メディアは、高雄市では道路が冠水し、倒木などの被害があったと伝えている。

 当局によると、80人近くが負傷したが、そのほとんどが倒木や自動車事故によるものだった。(c)AFP