中国・重慶長安汽車、タイに子会社設立 新エネ市場に期待
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【9月5日 Xinhua News】中国重慶市両江新区はこのほど、同市に本拠地を置く自動車メーカー、重慶長安汽車がタイ子会社の設立を終え、年末に営業・販売業務を開始すると発表した。
計画によると、88億タイバーツ(1バーツ=約4・2円)を投じてタイに現代的な新エネルギー車生産拠点を建設する。第1期の生産能力は年間10万台で、第2期に20万台まで引き上る。タイの国内需要を満たすだけでなく、立地優位性を生かしてオーストラリアやニュージーランド、英国、南アフリカなどへも輸出する。
重慶長安汽車は、重慶自動車産業をけん引する企業の一つで、重慶製造業の輸出を代表する企業でもある。
タイは減税や購入時の補助金、投資支援など自動車関連の産業政策が次々と打ち出しており、中国メーカーの投資・販売意欲も衰えていない。同社以外にも哪吒汽車(Neta)や長城汽車、長安汽車、広州汽車傘下の広汽伝祺(GAC MOTOR)、比亜迪(BYD)などが新モデルを発表し、海外へ進出する中国新エネ車の主要市場の一つとなっている。
タイにおける中国ブランド車の1~6月の販売台数は3万7千台で、前年同期の2万1千台に比べ78・7%増加した。(c)Xinhua News/AFPBB News