外国人観光客らでにぎわうソウル・明洞通り(c)news1
外国人観光客らでにぎわうソウル・明洞通り(c)news1

【09月03日 KOREA WAVE】韓国銀行は1日、今年上半期に国内非居住者が国内で使用したカード金額は、約44億5500万ドル(約6514億5465万円)だったと明らかにした。これは、昨年上半期(21.7億ドル)に比べて104.9%増えた規模だ。新型コロナウイルス感染拡大前の94%の水準にまで回復したのだ。

新型コロナウイルス感染拡大前の2019年上半期(47.5億ドル)と比べると、差は3億ドルまで縮まった。回復率は93.8%となる。非居住者のカード使用増加は、出国規制が解除され、外国人の国内旅行が活発になってきた証拠だ。

韓国観光公社によると、7月までに韓国を訪問した外国人数は1006万3692人で、昨年同期(735万9660人)より36.7%増加した。ただ、非居住者のカード1枚当たりの国内使用金額は236ドルで、新型コロナ前の2019年の年間(257ドル)にはまだ達していない。これは、国際観光の「大物」である中国人観光客による韓国再訪が本格化していないからだとみられている。

韓銀によると、中国人は韓国を訪問する際に消費する1人当たりの支出額が2019年に1689ドルで、米国(1106ドル)や日本(675ドル)より高かった。ニールセンによると、最新鋭迎撃システム「終末高高度防衛(THAAD)ミサイル」に関連した報復により団体観光客が中断されるころの2017年には、中国人が韓国に来ると、約3000ドルを支出したという。

しかし、今年上半期に韓国を訪問した中国人入国者数は55万人で、新型コロナウイルス前の2019年上半期(約280万人)の19.5%に過ぎなかった。訪韓観光客数の中で中国人が占める割合を見ても、今年1~7月は12.3%だったが、2019年1~7月には33.6%あった。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News