ポーランド、軍用ヘリの領空侵犯を否定 「うそと挑発」とベラルーシ非難
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【9月2日 AFP】ポーランドは1日、同国の軍用ヘリがベラルーシの領空を侵犯したとする同国の主張を否定し、「うそと挑発」と非難した。ベラルーシがロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)部隊を受け入れて以来、約400キロにわたって国境を接するポーランドとベラルーシの間で一段と緊張が高まっている。
ベラルーシ側は、国境のグロドノ(Grodno)州上空でポーランドの軍用ヘリが領空を侵犯したと主張。
国境警備隊はヘリが領空侵犯した場面だとする動画をテレグラム(Telegram)に投稿し、「ポーランドの攻撃ヘリMi24が極めて低空で国境を越え、ベラルーシ領に1200メートル侵入した後、引き返した」としている。
外務省は、ポーランドの代理大使を呼び出し、「適切な説明と徹底調査を要求した」と発表した。
これに対しポーランド軍作戦司令部のヤツェク・ゴリシェフスキ(Jacek Goryszewski)報道官は、「ベラルーシ側のうそと挑発だ」「領空侵犯はなかった。パイロットの報告書とレーダーシステムの記録で明らかだ」とAFPに述べた。
パベウ・ヤブロンスキー(Pawel Jablonski)外務次官は、「ベラルーシの挑発という可能性もある。そう考えると筋が通る」と主張した。(c)AFP