【8月31日 AFP】サッカー女子スペイン代表のヘニフェル・エルモソ(Jennifer Hermoso)の唇に一方的にキスをして厳しい批判にさらされている同国サッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)会長の母親が、ハンガーストライキ3日目となった30日、病院へ搬送された。

 スペイン南部の町モトリル(Motril)の教会でルビアレス会長への待遇に対する抗議活動を始めたアンヘルス・ベハル(Angeles Bejar)さんが、救急隊によって病院に送られたと、教区のアントニオ・ロドリゲス(Antonio Rodriguez)司祭が記者団に明かした。

 司祭は「彼女は危険な状態に陥り、救急搬送された。もうここにはいない」とし、ベハルさんが「精神的なストレスだけでなく、多くの(健康)問題があり疲弊していた」と述べた。

 家族の一人によると、エルモソが「真実を語る」まで、ベハルさんは抗議を続けるつもりだったという。

 地元の病院はAFPの取材に対し、ベハルさんが患者として入院したかについて明かさなかった。

 ルビアレス会長は、スペインが優勝した20日の女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)決勝後にエルモソに無理やりキスをした。国際サッカー連盟(FIFA)は26日、会長に暫定的な資格停止処分を科している。(c)AFP