三菱電機「世界の製造業の中心は中国」 国際工業博へも積極参加
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【8月31日 Xinhua News】三菱電機の中国でのFA(ファクトリーオートメーション)製品販売会社、三菱電機自動化(中国)でデジタルマニュファクチャリング事業のチーフアーキテクトを務める杉山素氏がこのほど、新華社など中国メディアのインタビューに応じた。杉山氏は「世界の製造業の中心は間違いなく中国だ」と指摘。「中国企業の製品開発、設計から生産に至る各プロセスのスピードには驚かされる」と語った。
杉山氏は、中国の製造業企業はスピードとグローバル化への適応能力が共に優れているとし、工場も欧米企業に比べ新しいため新設備や新技術に対する需要度が高く、それが間違いなく中国製造業の強みになっているとの見方を示した。
中国市場は非常に興味深いとし、物流の急速な発展により製造業の工場は一部の地域に限定されることがなくなり分散化が進んでいると指摘。海外へも積極的に進出し、世界中に工場を展開していることから、三菱電機も中国企業の動向に合わせてグローバルなサービスを提供していくと述べた。
「顧客は各地でさまざまな投資をしている。われわれも各地に根を張り、顧客企業をサポートしていきたい」と語った。
三菱電機の中国FA事業は常熟、大連、厦門(アモイ)の3カ所に工場を持つ。昨年12月には深圳に新たなテクノロジー・イノベーションセンターを開設。顧客はショールームでより直感的に製品を理解し、スマート製造の魅力を体験することができる。
9月19~23日に上海国家会展中心(国家エキシビション・コンベンションセンター)で開催される第23回中国国際工業博覧会(CIIF2023)には三菱電機も出展する。展示面積は400平方メートル余りに上り、デジタル化とグリーン(環境配慮型)関連の新技術と先進的な製品・サービスを展示する。(c)Xinhua News/AFPBB News