【8月30日 AFP】インドネシア警察は30日、中国人を標的としたオンラインロマンス詐欺を組織的に行った疑いで、中国人の男83人、女5人の計88人を逮捕したと発表した。

 中国警察からの情報提供を受け、リアウ諸島(Riau Islands)州バタム(Batam)市の工業団地で逮捕した。被害者は中国本土で数百人に上り、多くは公務員だとされる。

 リアウ諸島警察の担当者は30日、「被害者にインドネシア人がいるかを捜査している。いなければ、容疑者らを直ちに国外追放する」とAFPに語った。

 容疑者の女がビデオ通話で、被害者に恋愛感情を持っているかのように装った上で、誘惑して性的な行為をさせて録画。その後、動画を公開されたくなければ金銭を支払うよう脅迫した。

 組織の活動期間やどれだけの犯罪収益を得ていたかは不明。

 警察は先に、中国国内での取り締まりを受け、多くの詐欺師がインドネシアなどの東南アジアに拠点を移したと指摘していた。(c)AFP