【8月29日 AFP】インドネシア・東ジャワ(East Java)州の中学校教師が、ヒジャブ(頭髪を覆うスカーフ)を正しく着用していないとしてイスラム教徒の女子生徒14人の頭髪の一部をそった。校長が28日、明らかにした。

 東ジャワ州ラモンガン(Lamongan)にある中学校のハルト校長によれば、教師が女子生徒の髪をそったのは今月16日。教師の名前は明らかにされていない。

 ハルト氏はAFPに対し、生徒はヒジャブの下にインナーキャップを着用しておらず、前髪が見えていたと説明した。「女子生徒にはヒジャブ着用の義務はないが、身だしなみを整えるためにインナーキャップの着用が推奨されていた」と話した。

 保護者に謝罪し、問題の教師は停職処分としたという。生徒に対してはメンタル面の支援も提供するとしている。

 人権団体は、教師の懲戒免職を求めている。

 インドネシアでは六つの主要な宗教が認められているが、イスラム教徒が多数を占め、宗教的不寛容の広がりが懸念されている。(c)AFP