【8月28日 Xinhua News】ボリビアのモンテネグロ経済・財務相はこのほど、新華社の取材にオンラインで応じた。同国の人民元取引業務は好スタートを切ったとし、「一帯一路(Belt and Road)」協力枠組みの下で人民元がより良く利用されることに期待を示した。

 モンテネグロ氏は、人民元建て貿易決済をボリビア政府は支持していると表明。政府は人民元決済が同国の貿易を拡大させると見ており、食品やエネルギーなどの対中輸出が一段と進み、両国間の貿易均衡を促進することに期待していると説明した。

 モンテネグロ氏は、ますます多くの国が既に人民元業務を開始しており、人民元の国際化は急速に進んでいると指摘。貿易活動における人民元の利用度は今後さらに高まるとの見方を示した。

 ボリビア政府によると、7月末時点の人民元建て貿易額は2億7900万元(1元=約20円)。亜鉛や銀、木製品などの輸出や、自動車、資本財などの輸入に使われた。

 同国のアルセ大統領は5月、ドル不足などの問題に対処するため人民元による貿易決済の可能性を検討していると表明した。7月には政府が国営銀行バンコ・ウニオンの人民元取引業務の開始を発表。現在は業務拡大に向け、中国系銀行の誘致も計画している。(c)Xinhua News/AFPBB News