【8月26日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は25日、サンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)の救援投手ロベルト・スアレス(Robert Suarez)について、ボールのグリップ力を高めるのに役立つとして禁止されている粘着物質の使用により、10試合の出場停止処分を言い渡したと発表した。

 ベネズエラ出身右腕のスアレスは、パドレスが4-0で勝利した23日のマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)戦で、8回表の登板前に左腕と手首に粘着物質が付着しているのが見つかり、異物に関する禁止事項に違反したとして退場処分となった。

 この問題に関連して罰金(金額非公開)も科されたスアレスは、25日に行われるミルウォーキー・ブリュワーズ(Milwaukee Brewers)とのロード戦から処分が適用されることになっていたが、不服を申し立てているため、手続きが完了するまで処分は保留となる。

 2021年にMLBが禁止物質に関する取り締まりを開始して以降、処分を受けた投手はスアレスで6人目となった。

 スアレスは今季13試合に登板して計13回3分の1を投げ、2勝2敗、防御率4.73、8奪三振をマークしている。日本プロ野球(NPB)でも5シーズンプレーし、福岡ソフトバンクホークス(Fukuoka Softbank Hawks)退団後、2020年と21年には阪神タイガース(Hanshin Tigers)でセ・リーグのセーブ王となった。(c)AFP