【8月25日 AFP】第19回世界陸上ブダペスト大会(World Athletics Championships Budapest 2023)は24日、各種目決勝が行われ、女子400メートルハードルではオランダのフェムケ・ボル(Femke Bol)が金メダルを獲得した。

 19日に行われた混合4×400メートルリレー決勝のゴール直前で転倒したボルは、51秒70を記録する圧倒的なレースで優勝を飾り、その埋め合わせをした。

 
 東京五輪金メダリストで前回女王のシドニー・マクラフリンレブロニ(Sydney McLaughlin-Levrone、米国)が欠場する中、ボルから1秒以上遅れたシャミア・リトル(Shamier Little、米国)が銀メダル、ラッシェル・クレイトン(Rushell Clayton、ジャマイカ)が銅メダルを獲得した。

 一方女子100メートルハードルでは、ジャマイカのダニエル・ウィリアムズ(Danielle Williams)が2015年大会以来となる驚きのタイトル獲得を果たした。

 ウィリアムズは12秒43で2度目の世界女王となり、東京五輪金メダリストのジャスミン・カマチョクイン(Jasmine Camacho-Quinn、プエルトリコ)が12秒44で銀メダル、ケンドラ・ハリソン(Kendra Harrison、米国)が12秒46で銅メダルを手にした。

 また男子400メートルでも、ジャマイカの21歳、アントニオ・ワトソン(Antonio Watson)が、世界記録保持者のウェイド・バンニーキルク(Wayde van Niekerk、南アフリカ)ら並みいる強豪を抑え、44秒22で優勝を飾った。

 ホームストレートで完璧なタイミングの追い上げを見せたワトソンに続いて、英国のマシュー・ハドソンスミス(Matthew Hudson-Smith)が44秒31で2位、米国のクインシー・ホール(Quincy Hall)が44秒37で3位に入った。

 バンニーキルクは45秒11で7位に終わり、ロンドン五輪金メダルのキラニ・ジェームス(Kirani James、グレナダ)は失格となった。

 男子走り幅跳びでも、ウェイン・ピノック(Wayne Pinnock)がジャマイカ勢としてこの日三つ目の金メダルを獲得するかに思われたが、ギリシャのミルティアディス・テントグル(Miltiadis Tentoglou)が最終6本目に8メートル52を記録し、優勝を飾った。ピノックは銀メダルに終わり、同胞のタジェイ・ゲイル(Tajay Gayle)が銅メダルを手にした。

 女子ハンマー投げでは、カムリン・ロジャーズ(Camryn Rogers)が77メートル22の投てきで優勝を飾り、男子のこの種目を制したイーサン・カツバーグ(Ethan Katzberg)に続いてカナダ勢が2冠を達成した。(c)AFP/Luke PHILLIPS