【8月24日 AFP】スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)会長が、女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)で優勝した代表のヘニフェル・エルモソ(Jennifer Hermoso)の唇にキスをした問題で、国内女子プロリーグ「リーガF」が会長の辞任を要求する声明を発表した。

 ルビアレス会長は、スペインがイングランドを下した20日のW杯決勝後、エルモソの唇にキスしたことについて厳しく批判されている。翌日には謝罪を行ったが、批判は収まっていない。

 リーガFは声明で、今回の件についてスペインスポーツ評議会(CSD)に告発したと明かし、リーグとして解任を求めていると表明。「上司が部下の女性の頭をつかんで口にキスするのは断じて許されない」と指摘した。

 ルビアレス会長については、会場のVIP席で優勝を喜んでいた際、スペインのレティシア王妃(Queen Letizia)とソフィア王女(Princess Sofia)の隣で自身の性器をつかんでいるように見える姿が世界中で放送されたことも問題になっており、リーガFは「容認できないおぞましい」行為だと非難。今回の件は「『スペインのブランド』とスペインのスポーツ、さらには女子サッカー全体を世界の面前で汚す前代未聞の出来事だ」と続けた。

 リーガFの声明に先立ち、この日はスペイン政府も連盟に対して透明性のある緊急の対応を要求しており、CSDの会長は、連盟が動かない場合はCSDが措置を講じると話している。

 連盟は22日、25日に臨時総会を開催することを発表し、内部調査を開始している。(c)AFP