【8月21日 AFP】欧州を襲っている猛暑の影響で、スイスでは気温が摂氏0度になる高度を意味する「0度ライン」が過去最高の約5300メートルまで押し上げられた。

 0度ラインは、スイス西部パイエルネ(Payerne)から1日2回打ち上げられる気象観測気球を使って気象学者が決定する。スイス気象庁(メテオスイス、MeteoSwiss)によると、20~21日夜間の0度ラインは標高5298メートルで、昨年7月25日の5184メートルを超え、「観測が始まった1954年以降で最高高度」を記録した。

 同気象庁は上空の0度ラインについて、「摂氏0度以上と摂氏0度以下の気層の境界」と説明。植生や雪線、水循環などに影響するため、人間、動物、植物の生息環境にも大きく関わるとしている。(c)AFP