ロシア、鹵獲した西側の軍需品展示 国際軍事フォーラムで
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【8月17日 AFP】ロシアの首都モスクワ近郊にある軍事テーマパーク「愛国者公園(Patriot Park)」に、軍が鹵獲(ろかく)した西側諸国の軍需品が展示されている。自軍の戦果を誇示するとともに、ウクライナ軍の反転攻勢が失敗しているというイメージを強調する内容となっている。
会場には、フランス製の装輪装甲車「AMX10RC」、英国がウクライナに供与した装甲車の「マスティフ(Mastiff)」や「ハスキー(Husky)」、米国製の装甲兵員輸送車「M113」などが並んでいる。
また、2022年2月の「特別軍事作戦」開始以降に鹵獲したとするウクライナ製の武器も展示されている。
これらの軍需品は、ロシア政府が友好国と位置付ける諸国の関係者も出席し、20日までの日程で開催される国際軍事フォーラムの主要展示の一つとなっている。
昨年、ウクライナのヘルソン(Kherson)州やハルキウ(Kharkiv)州からの撤退を余儀なくされたロシア軍は、その後の戦力回復をアピールしたい考え。さらに、6月に反攻に乗り出したものの苦戦を強いられているウクライナ軍の前進の遅れを「失敗」だと印象付ける狙いもある。
ロシアのセルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相は15日に行われた国際安全保障会議の場で、ウクライナの軍事資源について、西側諸国から支援を受けているにもかかわらず「ほぼ枯渇」しているとの見方を示した。(c)AFP