■排せつ物を食べさせられたりしたことも

 虐待はホティマさんが2022年4月に到着して数週間後に始まった。小さな盗みを働いたとの嫌疑をかけられたことがきっかけだった。さらなる窃盗の容疑をかけられ、ホティマさんはこれを否定したものの、虐待は12月まで続けられた。

 ホティマさんは雇用主に犬の尿を飲むよう強要されたり、排せつ物を食べさせられたりしたと振り返った。「複数の人々に殴られ、熱湯を浴びせられたこともあった。その後、彼らは私を鎖でつないだ」と話した。8か月間にわたって働いたが、帰郷する前に150万ルピア(約1万4000円)が支払われただけだった。

 帰郷したホティマさんを母親が見つけたのは午前3時だった。髪は短く切られて、しくしくと泣くホティマさんの足の傷から血と膿(うみ)が流れていた。両腕にはタバコのやけどの跡があちこちにあった。

 家族は警察に通報し、容疑者は逮捕された。ホティマさんはジャカルタの病院に搬送され、回復するまで4か月間を過ごした。

 人権団体の支援を受け、ホティマさんは性的虐待と人身売買の法律に基づいて雇用主をレイプで訴えている。

「他にも私のような事件が起きないよう、家政婦の保護法が直ちに可決されることを願っている。苦しむのは私が最後になってほしい」と訴えた。 (c)AFP/Dessy SAGITA