【8月17日 CNS】中国中部の河南省(Henan)許昌市(Xuchang)の霍庄村では、伝統行事である「龍舞」や「獅子舞」などの小道具を作っている。現在、霍荘村には三つの大規模な電子商取引企業があり、535世帯中400世帯以上が伝統行事で使われる小道具の生産・販売に従事している。2022年の売上高は1億2000万元(約24億円)に達し、5年連続で1億元(約20億円)を超えた。

「私の村は160年以上、伝統行事の小道具の生産に携わってきました」と語るのは霍庄村党支部書記・霍軍政(Huo Junzheng)氏だ。霍庄村で製造する小道具は200種類以上あり、長江(揚子江、Yangtze River)以北地域のシェアは60パーセント以上を占め、東南アジア、日本、英国、米国などに輸出されているという。

 霍氏は2014年に長年働いていた沿岸部の浙江省(Zhejiang)温州市(Wenzhou)から故郷に戻り、霍庄村支部の書記に就任した。その後、「一流企業+協同組合+農民」のシステムを導入し、工業化の道を推進した。

 霍氏は「2016年以前は、私たちの村の製品は40パーセントしかオンラインで販売されていなかったが、2016年以降は若者たちの努力で、オンライン販売額が60パーセントを超えた」と説明する。現在、村で電子商取引をする人は300人以上に達し、どの家庭にも電子商取引に精通した若者がいるという。

 電子商取引のプラットフォームによって霍庄村の小道具販売見込みはますます大きくなり、村民はますます利益を得ているという。一方、その分、霍氏の責任も大きくなっている。

「私たちの電子商取引は再びアップグレードが必要な段階に来ている。より専門的な販売チームを育成する必要がある」と霍氏。村は工業団地の建設を計画するなど産業の高度化に取り組んでいる。(c)CNS/JCM/AFPBB News