【8月15日 AFP】南米エクアドルで14日、政治家のペドロ・ブリオネス(Pedro Briones)氏が殺害された。同国では先週、20日に実施される大統領選の有力候補の一人が射殺されたばかり。

 ブリオネス氏は、左派のラファエル・コレア(Rafael Correa)元大統領の政党「市民革命運動」所属で、コロンビアと国境を接するエスメラルダス(Esmeraldas)県の同党指導部の一人。

 警察も政府もまだ本件についてコメントしていないが、同国メディアは地元警察筋の情報として、ブリオネス氏はサンマテオ(San Mateo)の自宅でバイクに乗った2人組の男に撃たれたと報じている。男らはその後、逃走した。

 大統領候補の一人で、コレア氏の元側近でもあるルイサ・ゴンザレス(Luisa Gonzalez)氏はX(旧ツイッター〈Twitter〉)で「同志ペドロ・ブリオネスの家族への連帯」を表明し、「彼は暴力の新たな犠牲者だ」「エクアドルは今、最も流血を伴う時期を迎えている」と述べた。

 さらに、国家が組織犯罪集団に乗っ取られていると指摘し、政府は無能だと非難した。

 同国では9日にも首都キトで、中道派の大統領選有力候補、フェルナンド・ビジャビセンシオ(Fernando Villavicencio)氏が射殺される事件が起きたばかり。(c)AFP