【8月15日 Xinhua News】中国旅游(観光)研究院がこのほど、「2023年上半期(1~6月)境外(外国と中国香港・マカオ・台湾地区)観光ビッグデータ報告」を発表し、境外の観光先が1~6月に中国本土の観光客を延べ4037万人受け入れたと明らかにした。近距離観光がいち早く回復し、94%がアジア地域に集中したという。

 世界の典型的な観光先19地域のうち、交通とビザの利便性が高く、観光資源が豊かな東アジアと東南アジアがそれぞれ全体の83・9%、8・6%を受け入れた。人気な観光先のうち、中国の香港、マカオ、台湾地区は主要な観光先で、全体の80%を受け入れた。タイ、日本、韓国、シンガポール、マレーシア、ミャンマー、ベトナムなどの周辺諸国は人気を維持し、欧米などの先進国を観光先とする長距離旅行の回復も比較的速く、米国、カナダ、オーストラリア、英国、ドイツなどへの観光客数は上位に入った。

「一帯一路(Belt and Road)」協力の深化とともに、中国本土の観光客の沿線諸国への観光意欲は高まり、滞在時間も長くなった。単独の観光先で滞在時間が長い上位20カ所のうち、「一帯一路」沿線諸国は7割を占めた。タイ、スペイン、カザフスタン、スリランカ、エジプト、フィジー、マレーシア、モルディブ、キューバでの平均滞在時間はいずれも3日を超えた。

 観光客の居住地は経済が発達し、所得水準が高い省・自治区・直轄市に集中し、うち広東、上海、北京、江蘇、浙江、福建などの省・直轄市が多数を占めた。都市別では、居住地の上位20都市が全体の81・9%を占め、うち北京、上海、広州、深圳は35・6%を占めた。東莞、杭州、成都、南京、重慶など主要な地方都市、珠江デルタ地域に位置する広東省の珠海、中山、仏山や福建省の泉州などの地方都市が占める割合は比較的高く、うち珠海だけで27・8%を占めた。(c)Xinhua News/AFPBB News