北東部の戦況「厳しい」 ウクライナ軍
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【8月11日 AFP】ウクライナは10日、北東部戦線で激しい戦闘が行われていると明らかにした、前線近くのクピャンスク(Kupiansk)市では、ロシアが攻勢を強めていることを受け、市民に避難命令が出された。
ウクライナ軍「東部」作戦司令部のセルヒー・チェレバティー(Sergiy Cherevaty)報道官は国営テレビで、「ロシアは(クピャンスク一帯を)制圧し、わが方の防衛戦を突破しようとしている。戦況は厳しいが、支配下にある」と述べた。
ハルキウ(Kharkiv)州では昨年9月、ウクライナ軍がクピャンスクと周辺地域を奪還。しかしその後、ロシア側が押し返している。
現地当局は、クピャンスクとロシア軍の前線の間にある37集落の住民に避難勧告を出している。
クピャンスク市の軍政トップ、アンドリー・ベセディン(Andriy Besedin)氏は国営テレビで「きのう、命令書に署名され、避難が始まった」と述べた。避難を拒否することもできるが、意思表示の書面を当局に提出しなければならないという。
現地当局は「戦闘が激化し続け、砲撃が増えた場合」、子どもの強制疎開を実施することも検討しているという。(c)AFP