【8月11日 AFP】テニス、ナショナルバンク・オープン(National Bank Open 2023)は10日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は3-6、7-6(7-2)、7-6(7-3)で第15シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)に辛勝し、準々決勝に駒を進めた。

 世界ランキング1位のアルカラスは、最終セット5-2からリードをふいにし、2セット連続のタイブレークに突入したが、5回目のマッチポイントをようやくものにしてマッチ連勝を14に伸ばした。

 これで今季のマスターズ1000(ATP Masters 1000)では21戦19勝。試合後には「サービングフォーザマッチで手こずってしまった。どうやって勝てたのか分からない」と振り返った。準決勝では、第12シードのトミー・ポール(Tommy Paul、米国)と対戦する。

 一方、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、腹部のけがを理由に第7シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)との3回戦を開始直前に棄権した。

 コート上に登場したマレーは、観客に対して「今夜はプレーできない。皆さんをがっかりさせてしまったと感じている。こんなことはあまり経験がない。申し訳なく感じているし、最悪の気分だ」と語った。

 その他では、2021年大会の覇者で第2シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)が6-4、6-4で第16シードのロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti、イタリア)を退け、準々決勝ではアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)を迎え撃つことになった。デミノーは第8シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)を7-6(9-7)、4-6、6-1で破った。

 第3シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)は6-7(4-7)、6-4、6-7(4-7)でアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(Alejandro Davidovich Fokina、スペイン)に競り負け、大会を後にした。(c)AFP