中国は世界消費財イノベーションの発信地になりつつある
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【8⽉13⽇ Peopleʼs Daily】中国では新商品の購入に意欲を持つ人が多い。ネット通販(EC)プラットフォームの天猫(Tmall)の調べによると、中国では現在、ネット通販利用者の6人に1人が新商品を購入している。天猫では2022年、500種の新商品で販売総額がそれぞれ1億元(約19億8552万円)を突破した。
天猫を通じて販売される商品の種類は2022年に前年の約2.4倍になった。特にオートバイ装備品の新商品の販売量が6倍以上、料理注文では4倍以上に増加した。新商品の売り上げ規模は100億元(約1986億円)に達した。
淘宝(タオバオ、Taobao)天猫市場部の暮珊(Mu Shan)支配人は、「新製品はブランドの成長を推進し、消費トレンドをけん引する重要な媒体です。新規客を獲得する主な方法であり、市場の変化の中で企業が利益を維持する鍵でもあります」と説明した。
中国の消費者の習慣に基づいて改良された床洗浄機や多機能ペット用品が海外で人気を博すなど、中国国内でヒットした新製品が世界市場に進出する例も増えている。多くの企業が生産と製造だけでなく、中国で研究開発した新製品を海外で展開するようになった。
このような状況を強く後押ししているのが若年層消費者やECだ。中国の若い消費者層は強い購買力を示しており、品質や実用性だけでなく外観や感性的価値なども重視している。そのことが、製品の革新に新たな可能性をもたらした。ECは新製品の最適の「試験場」になった。製造者側がECでの販売状況に迅速に反応して製品に反映させることで、製造者と消費者の「共創関係」が発生した。
チョコレートメーカーのダブ(DOVE)と天猫は2022年、提携によって8か月足らずの間に「ブラックチョコクリスプ」と「チョコレートチーズクリスプ」の新商品2種を登場させた。うち「ブラックチョコクリスプ」は発売10日後にダブ天猫店の新商品の販売数トップになった。
一部企業はすでに、単に新製品を出すだけではなく、経営の方法論を編み出しつつある。「前期」の作業として需要の解読、購入者の設定、抜群の売れ行きを示す商品を用いての市場の洞察を行う。「中期」の作業は製品テストや消費者との「共創関係」構築の可能性の検討、「後期」では製品を調整し、売り込みを行う。
近年になり、さまざまな分野の企業責任者が、中国では消費者が革新的な製品に対する受け入れ度が非常に高いことで、「中国は世界の消費財革新の発信地になりつつある」と感じている。関係者からは、「(中国の)消費者は全体的に、より理性的で、より健康を重視し、より精神的な分野の発展に関心を持っている。これはブランド側が未来の革新的な製品を登場させる際に考慮すべき要因だ」といった声が聞こえる。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News