【8月13日 CGTN Japanese】中国でこのほど、チャットアプリ「微信(ウィーチャット、Wechat)」のAI画像生成ミニプログラム「妙鴨カメラ」が人気です。ユーザーは写真21枚をアップロードし、9.9元(約200円)支払うだけで、生成された画像を入手できます。ステップは三つあり、まず正面の顔写真1枚をアップロードし、さらに「デジタル分身」を作るため、表情や角度が異なる写真を20枚以上アップロードします。次にテンプレートを選択して画像を生成します。最後に画像を微修正または直接ダウンロードして完成です。

 記者が9.9元を支払うと、「デジタル分身」の作成プロセスに入り、システムには「前方に並ぶ人数が4000人を超え、作成まで6時間待ち」と表示されました。作成が完了すると、プログラムは独自の「AIデジタル分身」テンプレートを生成し、同時に3組の「画像」を生成します。古風や都会、証明写真、レジャーなど30種類以上のテンプレートがあります。画像が本人に似ていない場合、「もっと私らしく」のボタンをクリックして修正することもできます。記者が生成された画像を友人に見せたところ、「あなたに似ているものも似ていないものもあるが、すべてきれいになっている」と言われました。

 このAIカメラがヒットするに伴い、プライバシーとデータセキュリティーを懸念する声も上がっています。中国国家インターネット情報弁公室は8日、「顔認証技術応用安全管理規定(試行)(意見募集稿)」を公表し、広く意見を募集しています。「意見募集稿」は、顔認証技術を用いて顔情報を処理するには、個人の単独同意を得るか法に基づいて書面同意を得なければならないと規定しています。

 実際、規制部門はすでに生成AIサービスに関心を寄せています。中国国家インターネット情報弁公室は7月中旬、関連7部門と共同で「生成人工知能サービスに関する暫定的な管理規則」を発表し、8月15日に施行するとしています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News