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【08月09日 KOREA WAVE】韓国の肺がん患者の「5年相対生存率」がこの30年間で約3倍高くなった。診断技術の進歩と新薬開発のたまものだ。しかし、女性の肺がん患者の約94%が「全くたばこを吸ったことがない」という研究結果が発表されるなど、女性の肺がん発生率は喫煙とは関係なく上昇している。

MONEYTODAYが入手した統計によると、2016~20年の肺がん患者の5年相対生存率は36.8%だった。1993~95年の12.5%と比べると、3倍程度アップしていた。10年相対生存率は1993~95年の10.5%から、2011~15年では22.5%と2倍以上にアップしていた。

一方、女性の肺がん発生率は増加を続けている。肺がん患者のうち女性の占める割合は1999年の約26.3%から2009年は約28%、2020年は約32%だった。

ソウル特別市ポラメ病院呼吸器内科のイ・ヒョヌ教授の研究チームが2022年に実施した研究によると、肺がんにかかった成人女性患者の94.4%が「全くたばこを吸ったことがない」という。非喫煙患者の肺がん発生原因としては微小粒子状物質(PM2.5)のほか、遺伝子「EGFR」の突然変異も大きな要因だ。

延世(ヨンセ)がん病院腫瘍内科のイム・ソンミン教授は「喫煙経験のない人の肺がん発生の多くはEGFR遺伝子変異が原因だ。遺伝ではなく突発的に生じるが、まだその原因は明確ではない」と話している。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News