【8月5日 AFP】ウクライナで4日、米国製戦闘機F16をモチーフにした切手が発行された。ロシアの攻撃から祖国を防衛するため、西側の同盟国からF16を至急供与してもらう必要があるというメッセージが込められている。

 首都キーウの中央郵便局には、切手と、そろいの封筒を買い求める人々が長蛇の列をつくった。

 切手はコレクター向けで、図案は「悪の帝国の象徴」であるロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)の塔の一つがF16の形をした穴のおろし金ですり下ろされているもの。

 ウクライナ人のイラストレーター、マクシム・パレンコ(Maksym Palenko)氏がデザインした。

 郵政関係者は「悪を駆逐」するデザインになっていると説明し、「この種の航空機が至急必要だ」と強調。「F16の到着を待つ間、新たな切手を発行することにした」としている。

 60万枚発行され、価格は4枚セット(封筒なし)で156フリブナ(約600円)。収益は軍の無人機購入費に充てられる。

 ウクライナではこれまで、前線の兵士や英覆面ストリートアーティスト、バンクシー(Banksy)の作品、ロシアの軍艦に向かってウクライナ兵が中指を立てている切手が発行され、大きな人気を集めている。(c)AFP