【8月4日 AFP】パリ五輪の開幕まで1年を切ったフランス・パリのオルリ(Orly)空港で3日、大規模設備故障が発生し、預け荷物の積み込みができず、多数の便で遅延が発生した。

 第4ターミナルの旅客手荷物の仕分けシステムで故障が起こり、代わりに手作業で処理された。

 同空港を運営するADPや航空会社によると、多くの便が遅延し、荷物を積まずに離陸することになった。

 乗客は預け荷物を置いていくよう指示され、ターミナルの入り口には大量の荷物が積み上げられた。

 故障は開館時から午後7時前まで続いた。

 ADPによると、40便の乗客推定1万人が影響を受けた。

 同ターミナルを使う航空会社フレンチ・ビー(French Bee)とエア・カライベス(Air Caraibes)のトップ、マーク・ロシェ(Marc Rochet)氏は、各便1~3時間の遅れが発生し、預け荷物は載せずに離陸したと話した。

「他に選択肢はなかった。そうしなければ、システム全体がまひしただろう」とAFPに語った。

 ターミナルに残された荷物は安全な倉庫に移され、目的地に順次輸送される。

 ADPは影響を最小限に抑えるために、出発便を他のターミナルや同じくパリにあるシャルル・ドゴール(Charles de Gaulle)空港に割り振った。(c)AFP/Tangi QUEMENER / Maryam EL HAMOUCHI