【8⽉7⽇ Peopleʼs Daily】ジャイアントパンダ(以下、パンダ)は各国の人びとに愛されている。中国の多くの古文書にはパンダの記述があり、さまざまな伝説も残っている。パンダは古くから貴重な動物とされてきた。

 中華人民共和国時代になり、パンダは「外交官」の役割を担うようになり「国礼」としてソ連や朝鮮などに派遣された。中国は1972年のニクソン米大統領の訪中に際して、「玲玲(リンリン、Ling Ling)」と「興興(シンシン、Xing Xing)」の2頭を米国に贈った。米国で公開された初日には2万人が見学に訪れた。

 中国は1980年代に、パンダの保護と繁殖を最優先するために、パンダの対外贈与を中止して、中国側と外国側でパンダ共同研究をする方式に切り替えた。中国は現在までに17か国の22の動物園とパンダの共同研究を展開している。2022年時点で、海外に滞在しているパンダは赤ちゃんを含めて64頭だった。

 海外で暮らすパンダには興味深いエピソードが数多くある。例えば、日本で暮らしていた「香香(シャンシャン、Xiang Xiang)」の名は公募を通じて選ばれた。ドイツのベルリン動物園(Berlin Zoo)ではパンダの「嬌慶(ジァオチン、Jiao Qing)」の誕生日に、テノール歌手12人がバースデーソングを歌って祝福した。オランダのアウエハンツ動物園は、「武雯(ウーウェン、Wu Wen)」と「星雅(シンヤー、Xing Ya)」のために総面積9000平方メートルの「パンダ宮」を建設した。豪アデレード動物園(Adelaide Zoo)では、「網網(ワンワン,Wang Wang)」と「福妮(フーニー、Funi)」のために15種の竹を栽培して、2頭が毎日新鮮な竹を食べられるようにしている……。

 中国では、五輪大会のような重要なイベントのマスコットにパンダの姿が使われることが多い。世界自然保護基金(WWF)は設立以来、シンボルマークにパンダの姿を使っている。

 中国は野生動植物の保護活動を非常に重視しており、パンダは「重点保護対象」だ。中国は1970年代からパンダを絶滅から救うために一連の大規模保護プロジェクトを展開し、パンダの生息地の保護、パンダ保護区の設立、パンダの人工繁殖の強化などを行ってきた。国際自然保護連合(IUCN)は2016年、パンダをめぐる状況が改善されたとして、種の存続が最も危険と見なされる「絶滅危惧」の指定から1段階緩和して「危急」にした。

 2021年10月にはジャイアントパンダ国立公園が設立された。四川省(Sichuan)、陝西省(Shaanxi)、甘粛省(Gansu)の3省にまたがるこの国立公園には、パンダの安定した生息と繁殖を実現し、生物多様性の保護を促進する狙いがある。

 パンダは和合と共生、友好と包容のシンボルとされる。この愛すべき種が、この惑星で人類と調和して共存していくことを願ってやまない。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News