クロップ監督がサウジの長い移籍市場に懸念 対応求める
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【8月2日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)のユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は1日、移籍市場閉鎖が遅いサウジアラビア1部リーグによる欧州クラブへの悪影響の可能性を懸念し、国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)に対応を求めた。
バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との親善試合を翌日に控えて臨んだ会見でクロップ監督は、元リバプールのサディオ・マネ(Sadio Mane)がバイエルンからサウジ1部のアル・ナスル(Al Nassr)に加入するというニュースに反応し、懸念を示した。
指揮官は、欧州での移籍市場終了から3週間後の9月20日にサウジリーグの市場が閉じることで、適切な後任の選手を補強できないクラブに影響が及ぶ可能性があると案じている。
「サウジアラビアの影響? どうなるか見てみよう。現時点でその影響力はかなりある。とてつもない」と述べたクロップ監督は、「最悪の事態は、サウジアラビアの移籍期間が3週間長く開いていること。そう聞いている。そうなると、少なくとも欧州にとっては有益ではない。だからこそUEFAとFIFAは解決策を見いだす必要がある」と述べた。
「最終的に何が起きるか現時点では正確には分からない。対処する方法を学ばなければならないし、それがわれわれのやるべきことだ。私に言えるのはその程度。時間がたてば分かるだろう」
今年に入り、サウジリーグのクラブはクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)やカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)、ヌゴロ・カンテ(N'Golo Kante)ら世界有数の選手との契約に惜しみなく資金を投入している。
また、今夏はリバプールからジョーダン・ヘンダーソン(Jordan Henderson)やロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)、ファビーニョ(Fabinho)がサウジのクラブに加入している。(c)AFP