【8月1日 AFP】中国の首都北京と隣接する河北(Hebei)省が豪雨に見舞われ、少なくとも20人が死亡し、19人が行方不明になっている。国営メディアが1日、伝えた。道路は冠水し、泥に広く覆われた地区もある。

 フィリピンに大雨をもたらした台風5号(アジア名:トクスリ〈Doksuri〉)は7月28日に中国・福建(Fujian)省に上陸して北上。後に熱帯低気圧に変わった。

 北京と河北省は29日以降、豪雨に見舞われ、40時間で北京の7月の平均降水量とほぼ同量の雨が降った。

 国営中央中国テレビ(CCTV)は1日、北京での豪雨の影響で救助隊員2人を含む11人が死亡し、13人が行方不明だと伝えた。

 河北省での死者は9人、行方不明者は6人となっている。

 北京市内でAFPの取材に応じた男性は、2012年7月に79人が死亡した洪水被害に言及し、「今回はそれよりはるかに甚大だ」と話した。

 北京日報(Beijing Daily)によると、同市は1998年に建造された治水施設を、完成以来今回初めて稼働させたという。(c)AFP/Jing Xuan TENG