【7月31日 AFP】サッカー女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)は31日、グループCの試合が行われ、日本は4‐0でスペインから快勝を収めて組首位通過を決めた。

 カウンターアタックのお手本を披露した日本は前半を終えて3点のリードを奪うとともに、優勝候補の一角であるスペインを戒めた。

 2011年大会の女王なでしこは、5日の決勝トーナメント初戦でこちらも優勝経験があるノルウェーと対戦。一方、2位通過のスペインはスイスと対戦する。

 日本は12分、遠藤純(Jun Endo)のカーブをかけたパスにスペイン守備陣をスピードで置き去りにした宮澤ひなた(Hinata Miyazawa)が走りこみ、低い弾道のシュートで相手GKを打ち破って先制。

 29分には今度は宮澤がボールを持ち上がると、そのパスを受けた植木理子(Riko Ueki)のシュートがイレーネ・パレデス(Irene Paredes)に当たって大きくコースを変えながらもネットを揺らした。

 40分にはまたもや電光石火のカウンターアタックを仕掛けると、再び宮澤が強烈なシュートを突き刺し、この日3本目のシュートで3点目を挙げた。

 さらに日本は82分、タッチライン際から単独で突破した田中美南(Mina Tanaka)が、スペインの守備陣を手玉に取って見事なゴールを決めた。

 2万957人の観衆の前で、欧州クラブのスター選手が名を連ねたスペインはボールを支配したものの、中盤を厚くしてアレクシア・プテラス(Alexia Putellas)らのスペースと時間を奪う池田太(Futoshi Ikeda)監督の戦術にはまり、大きなチャンスをつくれなかった。

 同日行われたこの組のもう1試合では、ザンビアがコスタリカを3‐1で破り、大会初勝利を挙げている。(c)AFP